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# 好きな本を12冊紹介します。

 

 

灯油の高さに、こてんぱんになってます。
たけのこスカーフ(@takesuka)です。

なんだかしばらくブログが書けず、
こまったこまったと思っていたのですが、
好きな本の紹介をつらつら書いていたら、
どんどん楽しくなってきました。いいな。文章書くのたのしいな。なんて。

12冊ばかり、すきな本についてかきましたので
まだまだ寒い、夜更かしのおともにしてもらえたら嬉しいです。

 

 

ハリネズミの願い

(トーン・テレヘン)

 

表紙の小さな動物が、じっとこちらを見てるような気がしました。
そして帯のとどめの一文!

 

「キミたちみんなをぼくの家に招待します。
…でも、だれも来なくてもだいじょうぶです。」


こんないじらしいことを言われたら、
手がとげとげになろうとも、撫でて抱っこしたくなります。
私が、わたしがきみの家に遊びに行くよ!!!
という気持ちに突き動かされて購入しました。


友達がほしくて、自分の家に、だれか動物を招待したいけれど、
臆病すぎて、手紙を出すことができないハリネズミ。
招いた動物に拒否される妄想が止まらず、
しょんぼりと自分のねぐらで丸くなります。
ネガティブで不毛でどうしようもない妄想はどこまでも無限にわいてきます。

SNSを見るたびに、自分以外の全人類は、
毎日パーティーして華やかに日々をたのしんでいるような気がして
(むろん、そんなことあるわけが無いことだって分かってる)
やり場のないため息をついたことがある人や
もしも、自分がオフ会を主催したら、誰か来てくれるかな?
いや、だめだめだめ絶対だれも来てくれるわけがない!やめやめ!嘘です!!
という類の妄想したことがある人は、
「ハリネズミ!君はわたしだ!!」と抱きしめて、
おいおい泣きたくなるかもしれません。

さいごのさいごは。。。ぜひ読んでかわいがってください。

 

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洗礼ダイアリー

(文月悠光)

 

詩人である文月さんが、あちらこちらでコツンと頭をぶつけては、

自分の中の疑問を掘り下げていく、世にもいとおしいエッセイです。

 

(タイトルだけ見ると、何かスピリチュアル的な内容なのかな??と

思うかもしれないけれど、まったく関係ないです。)


ずいぶん大人になってしまって、

いろいろな感情に鈍感になったふりで諦めていたけれど、

10代の頃は、むき出しのひりひりした心を私も持っていた。

あのときのひりひりを思い出すような、

自分のなかで無いことにしていた感情が、ぼこっと掘り返されてハッとします。

 

読んでいるうちに、しっかりした眼差しで、ぴんと背筋を伸ばして、

ペンであらがう文月さんの膝がこまかく震えてることに気がついてしまう。

そうだよね。こわいよね。でも嫌なものは嫌だよね。

そうだった。私も嫌だったよ。と肩をさすりたくなってしまう。
いじらしくも勇敢な姿に胸が熱くなる。

読み終わったあとは、すこし元気になって、

自分も、変だな?って思うことにはきっちりNOと言うぞ!という気持ちになれます。

 

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火花

(又吉直樹)


Netflixでドラマがやっており、そのあまりのおもしろさに、

後追いで原作を読みました。

駆け出しの芸人の徳永が、破天荒な先輩芸人神谷が

祭りの席で取った行動に惚れ込み、弟子入りするところから話がはじまります。

一人の人間に、惚れて、憧れ、焦がれ続け、

他の人間と比べてはやっぱあの人最高と思い、

どこまでも信奉し、ある日冷水をぶっかけられ、幻滅し、

そして最後に幻滅のその先が書かれています。


ドラマ版の漫才の中に「恋は盲目って言うやろ」というオチがあるのですが、

それを自分でずっと体現しまくる主人公。

読者はもうとっくにどん引きしてるのに、徳永は神谷をどこまでも敬愛し続ける。

人としてどん引きするようなことは、もう何度も起きているのに、

それでも徳永は神谷のことが嫌いになれない。どんなことがあっても。

この小説のすごいところは、物語を飛び越えて、現実のなかにオチがあるところ。

この本を自分が手に取ってることで、徳永の未来が分かる。

この圧倒的なハッピーエンドを、主人公たちの肩をひっつかんで教えたくなります。

 

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れもんよむもん!

(はるな檸檬)

 

 

小さい頃から息を吸うように読書してきた、はるな檸檬さんの読書クロニクル漫画です。
最近本読めてないなーというときに、ぱらぱらめくってみると、

本を閉じる頃にはもう「なんでもいいから、小説を読ませてくれ!!今すぐにだ!!」

というきもちにしてもらえるので、とめどなく読み返しています。

読むだけで、頭がしびれるほど物語にのめりこんで、

没頭しすぎて、体中がけだるくぼんやりする感覚に、飛び込みたくなります。

 

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結婚失格

(枡野浩一)

 

 

この本を読むなら、文庫版を熱くおすすめします。

架空のエッセイという設定ですが、

かぎりなくノンフィクションに近い私小説です。

 

主人公が何かと、別れた奥さんについて愚痴をこぼしたり、

自己弁護をしたり、

「ああ、なんてかわいそうな自分!そしてあの人はこんなにも酷い!!」

という書き方をするので、どこかモヤモヤしたゲージを溜めながら読むのですが、

最後の解説に、映画評論家の町山智浩さんがナタを持ってドーン!と待ち構えているのです。
この解説が凄まじい。町山節でガンガンに斬りまくり、

映画を引用し、作者を容赦なく突き放す。(だけど、ちゃんと作者への愛を感じる。)


溜めたモヤモヤが呆然としてる間にこっぱみじんに粉砕される。

申し訳ないほど、スカッとしてしまいました。

本文の枠外に、強烈な爽快があるという本の構成を

わたしはこの本で初めて知りました。

 

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ドリフターズ

(平野耕太)

 

 

歴史の豪傑たちが、じつは死の間際に異世界に召喚されていたら?!

という漫画です。かっこいい!ひたすらに骨太でかっこいいです。
血なまぐさいのにどこまでも、カラッとしていて、歌舞伎で見得を切るような、

息を飲むほど格好いいシーンのすぐ後に、小2男子みたいな

しょうもない悪ふざけが乱暴に挟み込まれるくらくらするような緩急!

本棚がカツカツなので、いま漫画は電子書籍で買っているのですが、

この漫画はカバー裏をめくるという楽しみがあるので、

どうしても紙で買ってしまいます。

(前期に、アニメもやってたのですが、

原作の絵がそのまま動くさまに感動しました。)

 

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(石田孫太郎)

 

明治時代に発刊された、猫にまつわる、ハウツー本です。

お世話のしかた、見分け方、生態などが文語体で書かれています。

この本の好きで好きでたまらないところは

指南書として文字を紡いでいたはずの作者が突然、

真顔のままに、猫への愛を間欠泉のように噴出させるところです。

もはや頭のいいルイズコピペと言ってもいいくらい。

時間を飛び越えて、かたい握手を交わしたくなります。

 

子猫にまつわる記述を転載します。


(前略)
その愛らしいことは、非常なものである。

妙な顔をしたり、妙な手付きをしたり、上になり、下になりして、

戯れ廻るところの愛らしさ実に言語に絶する。

猫の子のじゃれまわるところは誠に一つの楽園である。

 

「言語に絶する」
「一つの楽園である」

 

この大言壮語さに、にっこりが止められません。

ひとさまが、猫にでれでれになってるさまを読むのが、とても好き。

 

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「ぐずぐず脳」をきっぱり治す!

(黒川 伊保子)

 

 

やりたいことも、やらねばならぬこともあるはずなのに、

なんだか最近頭の中に、

綿ぼこりでも詰まってるんじゃないかってくらい、

ぼんやりしてる間に一日が終わってしまうことが多く、

なんとかしたいと思って読んだ本です。

 

やりたいことはあるのに、体が動かない。

なまけたいわけじゃないのに、何もできない。

本を読んでも、頭にはいってこないし、

ぼんやりしてるあいだに一日が終わる。
あるいは、決して何もしなかったわけじゃないのに、

仕事だって、家事だってしてるのに、

いっこうに「やったぞ!」という気持ちがわかない。
 

こういう状態は、とてもしんどいです。

日に日に、自己評価が低くなって、そうなると、

ちょっとした大仕事を片付けた日だって、

自分を褒める気になれずにいました。
そういう状態が半年ほど続いていたとき、

この本を読んで、もやもやの霧がさーっと晴れたような気がしました。


「できれば控えたほうがいいこと」
「これをするとちょっと調子が上がりやすいこと」が、

理路整然と、とてもわかりやすく書いています。

わたしが怠け野郎だから、いろんなことが出来ないんじゃなくて、

ちょっとした、生活習慣が悪い方向に重なっていただけなんだ!

ということがわかっただけでも、本を読んでよかったとおもいます。

 

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ヘンリー・ダーガー 非現実を生きる

(ヘンリー・J・ダーガー)

 

ダーガーの、あのコケティッシュともとれる、少女たちの絵は、

1万5415ページにも及ぶ、世界最長(!!)の小説の挿絵だということを、

私はこの本を読んで初めて知りました。
それは出版するための小説ではなく、ダーガーが自分のためだけに書いた、

長い長い、物語。まるで夢小説のようです。

7人姉妹のヴィヴィアンガールズが、

迫害する大人たちと勇敢に戦い、ダーガー本人は有能な大尉として召喚されます。

 

ダーガーは、絵を専門にしていた職業などではなく、

掃除夫や日雇いをしながら、趣味として制作をしていました。
その小説も絵は、生涯誰にも見せなかった。

けれど、きちんとタイプライターで打ち、製本までしていました。
そうやって孤高に作られたひとつの世界のことを思うと、胸がくるしくなります。

 

自分の妄想を具現化するためだけに描かれた絵は、どこかおぼつかなさがあり、

そこがたまらなくキュートにも見えるんだけど、「本当はこうじゃないんだ!」

という自分の想像との隔たりに対する叫びを感じます。

実際、絵の中の女の子には、

顔の部分に乱暴に雑誌の切り抜きが貼り付けられていたり

「こうじゃなくて、こう!」という、自分の腕へのもどかしさが満ちている。

絵を描く自分は、そのうずきに強烈に共感するし、どうにも惹かれてしまうのです。

 

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やっぱりパンが好き

(山本あり)

 

 

この本のすてきなところは、「ここのお店のパンがおいしい!」という

紹介がメインではなくって、いろいろなパンの種類と、

そのパンならではの美味しがり方を紹介してくれているところです。

地方在住のわたしは、東京にある、おしゃれなパン屋さんに行くことはできないけれど、

近所にあるベーカリーに置いてある似たようなパンを買って、

まねっこして美味しがることはできます。これがすごく楽しい。

 

ちょっと高くて手がのばしにくい、

あまりなじみのないパンにチャレンジしてみたり、

「パンといえば、朝食って思い込んでいたけど、おつまみにしてもいいんだ!」

とかわくわくしたり、パン欲がもりもりになります。

 

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Room talk

(岡尾 美代子)

 


何度読み返したかもうわからない。すべてすべてが好きな本です。
ぼんやりした写真と、そこに小さな文字のエッセイが添えられていて、
コーヒーがすごく飲みたくなったり、ドーナツをもぐもぐかじりたくなったり。

ひらがなと、感じのバランスが心地よくて、
柔らかいけど甘すぎない、こんな文章を書きたいと思って
実はブログや手紙や、何か文章を書くときは、いつもこの本を側に置いています。

 

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the基本200

(小田真規子)

 

とにかく繰り返し見返して、一番使っている料理本です。
おしゃれなレシピ本も、無数に買ったけれど
手に取る回数はこれが、だんとつで多い。


結婚したてのころ、料理については、いつまでも七転八倒していて
まず、料理本の説明文の意味すら、わかりませんでした。

「煮含める」とか「蒸し焼き」とか「落し蓋」とかが出てくると

この世の終わり。
慣れない言葉に、たじろいで、思考停止してしまう。


なんとなく、ごまかしごまかし作るので、自信がなく
ごはん作りは苦手でした。

そんな頃にラジオで、
「料理がうまくなるには、一冊の料理本に載ってるものを
一年かけて全部作ってみること。」

と聞き、マラソン気分でこつこつ作ってみることにしました。
さすがに高い食材のものや、
設備の関係で出来ないものもあったけれど、6〜7割作ったところで

おどろくべき効果が出ました。


レシピに書いてあることの意味が、分かる!!!

いまでも、何も見ずに作れる本は、ほんとに片手で数えられる程度だけど
レシピさえ見れば、だいたい、なんとかなる。
冷蔵庫にあるもので、適当ではあるものの、

さっとごはんを作れるようになった。
もう一生カップラーメンで良いとすら思うほど、苦手だった料理が

すこしだけ、生活に寄り添うものになったので

「そろそろ料理をしなくちゃいけないけど、絶望的に苦手だし嫌い」

という方に、おすすめしたい一冊です。

 

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一冊でも読みたいと思ってもらえる本がありましたら、うれしいです。

そして、これを書いたあとに、一生のお守りになりそうな本に
出会ったのですが、それについてはまた今度別な機会にかきます!

 

 

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